スーツのために作られたハンガー
2016.3.16

皆さんはご自宅でどんなハンガーにスーツを掛けていますか。
クリーニングのハンガーですか、それともなぜだかよく分からないけど昔から家にあるハンガーですか。

ディスプレイ用ハンガーって
実は、スーツの為に作られたハンガーがあるのです。
そんなの当たり前だとお思いでしょうが、皆様が手に入れることが出来るハンガーのほとんどは、スーツとは関係のないところで作られています。
コーベルは、店舗でスーツを販売するためのディスプレイ用ハンガーを生業としています。それゆえ、様々なアパレルメーカーからの依頼を受け、スーツをいかに綺麗に見せるかを考えてハンガーを作っています。

よくスーツは肩で着ると言われます。それ程肩周りの収まりはスーツを選ぶ上で重要なのです。
これはハンガーにも言えます。
肩周りの合わないハンガーに掛けておくと、見た目によくないのはもちろんのこと、スーツに余計なシワが付いてしまいます。
スーツに合ったハンガーに掛けておくと、着ている間に付いたシワもとれスーツが元の形に戻ります。
機能面からしてもハンガーの果たす役割は重要なのです。

ハンガーにも金型が必要
そんなハンガーを作るうえで欠かせないのが金型なのですが、この金型製作が非常に難しいのです。
CAD(*1)を使って設計図面を描いていくのですが、曲面の立体物が下がりながら前方に湾曲するという非常に厄介な形状なのです。
大部分はITの力を借りながらも、最後は人間の手で細かな修正を加え試作品を作ります。
その試作品に実際にスーツを掛けて、掛かり具合を確認する、修正するという作業を地道に繰り返します。

そんな作業を何度も繰り返してやっと金型の基本設計ができるのですが、そのデータをそのまま利用してハンガーが出来るわけではありません。時には1,000分の数ミリという非常に細かな微調整を経てハンガーの金型が完成します。この細かな業こそがスーツを綺麗に保つだけでなく、スーツのたたずまいを醸し出すために重要なのです。

スーツのために作られたハンガー
スーツのことを知り尽くしたアパレルメーカーと、ハンガーのことを知り尽くしたコーベル、両社のこだわりが凝縮され出来上がったハンガーがこの「HG408」であり、「HG4204」なのです。このハンガーにはアパレルメーカーのスーツへの想いとディスプレイハンガーメーカーの業が詰まっています。

もしお店でハンガーをもらうことがあれば、一度ハンガーの裏側をのぞいてみてください。
もしかしたら「KOBEL」のロゴが入っているかもしれません。
*1 CAD: 「英: computer-assisted drawing」。製品の形状をはじめとする様々な設計データを、コンピュータを使って処理する手法。

今回のハンガー
商品名:HG408DB プラスチック スーツ・コート ハンガー 5本セット
カラー:ダークブルー
価 格:2,430円(税込)
肩幅400mm、肩厚55mmの紳士用スーツハンガーです。 肩先にしっかりとした厚みを確保することにより、型崩れすることなくスーツを吊るすことが出来ます。 肩幅が400mmと少しだけ小さめですので、標準的なサイズから少しタイトめなスーツにぴったりです。 仕上は非常に濃いブルーで、落ち着きと洗練された印象を与えます。