ー 早速ですが、swaroさんのお部屋、相当完成度の高い作りこみ方に正直驚いています。何故にここまでやろうと?

(swaro:以下「s」) 2014年の12月にこちらに引越してきたので、丁度一年位でここまでやりました。以前、実家暮らしの時から自分の部屋だけは改造していたんですが、物足りなくなってきて、家全体をやりたいってなって。元々、趣味で物を作ることが大好きで、家がアミューズメントパークみたいだと、帰ってきたらワクワクできて楽しいじゃないかなと。

ー テイストというか、目指しているものは何なのでしょう?

(s) 実は私、廃墟が好きで、廃工場(インダストリアルな雰囲気)ってのがコンセプトなんです。現場より人間がいなくなった跡地、そんな雰囲気が出せたらいいなあって。リビングはブルックリンの工場がコンセプトで赤レンガ、暖かいイメージ。仕事部屋は日本の廃工場で冷たいイメージでまとめています。テーマ、クリエイティブコンセプトは大切にするようにしていて、そこが固まらないと何も始まらないですね。

ー これだけの作りこみ、一体いつやられているんですか?

(s) 仕事がネットショップのオーナーでして、その注文や制作が終わった後に、ほぼほぼ毎日なにかしら作っていますね。工業高校出身で機械ラブなんです。歯車見てカワイイと思ってしまう (笑)

ー swaroさんのお宅、タイポグラフィ(アルファベット文字)が目立ちますが、これらをネットで販売しているってことなんですか?

(s) はい、タイポグラフィのステッカー、ポスター、家具も売ってます。そもそも自分が好きなものとして作ってたら、「売って欲しい」と問合せが入るようになり、ネットで販売しだしたら忙しくなっちゃって。それまでやってたネイリストはやめて、今はネットショップ一本にしました。

ー 実は今日は「ブルックリン風」のお部屋に合わせて、生地磨きの木製に金具が黒のハンガーをお持ちしたのですが、swaroさんにとってハンガーとは?

(s) 揃えたい!! (笑)　今は黒系で揃えているんですが、本当はビンテージで揃えたいんです。

ー お任せください(笑) 最後に今後のインテリアの構想についてお聞かせ願えますか?

(s) 今手を付けているのがトイレです。「遊郭」っぽくしようと。寝室は「監獄」テーマだったんですが、今は撤去して新たにコンセプトを決めてるところです。

ー swaroさんにインタヴューしている時に気付いたのは、廃工場をテーマに細部まで作りこまれている一方で、収納が極めて整然と管理されてるってことでした。何がどこにしまわれているかがすぐに分かる「仕組み」といいますか。きっと工場の本質を理解されてて、そこからして「工場ラブ」なんだなぁと。

「機能性と作りこみが見事に共存しているお部屋」でした。

取材／ハングカズ